れみたそ@理科の先生のあれこれ

 とある理科教員の実験記録。

重ねた板の重心はどこにある?(生徒実験 その1)

今年の4月、異動になりました。

新しい学校は前の学校とは全く違い、まさに異世界そのものです。校種が違うとこんなにも違うのか日々実感しています。トライアンドエラーの毎日です。 

 

 

さて、新しい学校で4月の最初の生徒実験です。重心のお話。

実験:板をずらしながら重ねていくとき、「一番上の板の左端(右端)」が「一番下の板の右端(左端)」を超える最小の枚数は何枚だろうか?

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教卓の上で見せるだけでもいいのですが、やっぱり実験はやらないと楽しくないので、生徒全員が触れるようにホームセンターにて大量に木材をカットカットカット。2人で5枚ずつの計算で、20班×5枚=計100枚。

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☆授業の流れ

① 何枚で超えるか予想

 →どのクラスも、5〜8枚と予想する生徒が多数。9枚以上を予想する生徒も数名。

② 実際にやってみる

 →2人で5枚 or 4人で10枚で実験。生徒たちはいろんな重ね方をして試していた。20班もあると1〜2班くらいは5、6枚程度で完成させる。(「できた!」と声が上がる(いいねぇ))

③ 重ね方の法則性のお話

 →上からn枚目がどのくらいずらせるか、の説明。その後に実際にやってみせた画像がこちら。

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正解は5枚でした。見た感じ、一番上の板が右に落ちそうにしか見えないのに実際には落ちない。教える側が言うのもなんですけど、不思議な光景ですよね。(いや、だから物理はとても面白いと思うんですけど。)

 

いずれにしても、実験したほうが楽しいし学びやすい(気がする)で生徒実験を今後もできるだけ入れていきたいと考えています。