反発係数を求めよう(生徒実験 その3)
反発係数を求める実験はおそらくどの教科書にも載っているポピュラーな実験。
(啓林館 物理 改訂版 P45より引用 赤線は私)
この実験、生徒実験でやる意味あるのか?というご意見が飛んできそうですが、私は「やる意味はある」と思います。
私はこの実験の驚きポイントは赤の波線部の「高さが変わっても反発係数は同じか」ということを実際にやってみて確かめるところにあると思います。
これ、やってみるとわかるのですが、「落下する高さ」と「跳ね返った高さ」の比は、高さを変えてもきれいに一致します。これはちょっとした驚きです。(例えば 100cm から落として 76cm 跳ね返ったスーパーボールは 50cm から落とすとほぼ 38cm の高さまで跳ね返る)
生徒実験の結果は以下のとおりです。使用したのは100均で売っていたスーパーボールのみ。高さを変えて2回測定してもらっています。( )の高さが落下させた高さ。( )の左がその時の反発係数。
実際にやってみると跳ね返った高さを読み取るのは難しく、班によっては 10cm 読み間違っている班もありました(笑)が、なかなかきれいな一致を見せていると思いませんか?
更にこの実験のいいところは時間もかからず、プリントも用意せず、10分程度の生徒実験で反発係数を求めることが出来るところ。そして、ただ座って聞いているだけよりも手を使って法則性を実験で確かめるのは楽しい(と思う)。
個人的には簡単にできる実験ほど生徒にやらせたほうがいいと思っているのですが、いかがでしょうか?
※私事ですが、バタバタしていて気がつけば6月半ば。ちょこちょこ生徒実験はやっているのですが、記事にしていませんでした。そんなわけで生徒実験その2はそのうち記事に上げるとして生徒実験その3を先にうp。